ステファーノ・バルトリーニ著『幸せのマニフェスト―消費社会から関係の豊かな社会へ』を8割読み進んだところで筆者の問題意識がよくわかってきた。
資本主義を基盤に、社会の意思決定権の大部分を握る富裕層が、
利権や目先の利益にとらわれてしまうせいで、
関係性の豊かな社会を構築するための政策に舵を切ることが難しくなってるってこと。
それから、「防御的な資本主義」が消費者にもたらす「重圧」(ものを買わなければ、幸せになれない)に気づかない消費者は、
小さいころからこの「お金=幸せ」みたいな構造にさらされてきちゃったから、
この構造から抜け出すことに前向きになれないってこと。
しかも、防御的資本主義をすぐにやめないといけない一方で、
関係性の豊かな社会を作るには、すんごく時間がかかるから、
そのラグの間は少し踏ん張りが必要やし、みんなの理解が必要っていうこと。
(これがものすごく難しい!)
最近読んだいくつかの本でもこういう論調のやつが結構あって、
理想と現実のギャップみたいなものをひしひしと感じるわけ。
やっぱり大変革にはそれなりの痛みを乗り越えていく覚悟がいるのよなぁ。
今の政治家には無理かもね(*‘∀‘)